ホーマーラジオ 2SP211 の音量が大きいわけ

よく分かります

の回想録

以前作った2石レフレックスラジオがなぜホーマーラジオのキット2SP211よりも音が小さいのか、現物で確認してみた。

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2sp211curcit
※引用:Homer 2SP211組立説明書より。

まず検波部で、検波ダイオードにバイアスをかけているのがどうも感度を上げる工夫らしい。実験的にシリコンダイオードで検波するときにこうやったりすることはあるが、ゲルマダイオードでやってもたいして変わらない様子。若干の歪の改善か、あるいは気持ち程度に感度の向上か。

次に説明書ではインプットトランスと呼んでいるT1、本来のインプットトランスなら電圧は下がると思うのだが、実際には信号を2倍の電圧に昇圧する動作をしている。手持ちの部品だとドライバトランスのサンスイST-22を逆向き使っている感じ。容量結合より少しゲインを稼ぐことができると思う。多少の増幅率への効果はあるが、単にゲルマトランジスタ時代の回路の名残なのかもしれない。

そしてトランジスタのバイアス電圧を測ると動作点があやしい。この1石なら普通はA級増幅で動作させると思うんだけど、特にAF段はバイアス電圧が0.68VしかなくてAB級増幅になっている。ボリュームが小さい間は歪が少ないが(左の管面)、ボリュームを上げていくと下側がクリップしてくる(右の管面)。

2sp211vollow 2sp211volhigh

このAFアンプの動作が「ガンガン鳴る感」を出しているポイントだろう。固定バイアスなので個体差があるかもしれないが、まじめに設計して動作点を決定するより聴感上の音圧は上がるし、実際のキット品ではこういう工夫もあるのだなと思った。カタログで「高感度2石スピーカーラジオでは最高感度品」とうたっているだけのことはある。音はやっぱり歪んでるけどね。

2sp211catalog

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